高額コーティングを売るならそれなりの覚悟を!
講習だけで出来る程甘くはないですよ。
先日、某大手ディーラーTの営業マンさんからご相談を受けました。
『ご相談内容』
うちでも最近20万円近くのコーティングを勧めていて施工を施し納車の度にお客さんからのクレームばかりで困っています。拭きムラだったり、弾いていない部分が多数あるなどで再施工をしてもまたクレームで2度3度やり直しを行っている状況です。
これって何が原因ですか???っと言うご相談でした。
原因はいくつかあります!
まず高額なコーティングをお勧めする為の人材の教育はしっかり行っていますか?
これまではそれ程高価でないコーティングを勧めていらしたと思いますがお客様もまぁ施工しておいた方が良いと言う感覚でクレームまでには至らなかったと思います。
しかし、金額が高価になると一変します。長くキレイな状態をキープしたい!何年も乗るからしっかりしたい!と言った様にお客様の見る目は必然的に厳しくなります。(当たり前ですよね!!!)
これまでと同じ作業をしていてはクレームの嵐になるだけです。それならやらない方がよっぽどマシだと思います。
施工する人材のモチベーションやそれなりの施工方法をまず確立させる事が重要になってきます。
日に4~5台の施工を熟さないといけないと聞いていますが、しっかりとした施工を行う意味で当然洗車から始まり脱脂作業~磨き作業~コーティング施工までを1日で4~5台程度行う事は物理的に無理です!
もし、磨き作業などを省いて行っているのでしたら、その分効果は期待できないと言えると思います。
それほど高価なコーティングを扱うと言う事は時間・手間・知識・環境・技術が必須と言う事になり、講習を受けたから大丈夫など軽く受け止めて作業していては大やけどを負う原因にもなります。
だからこそ、お客様の為に勧めるのであればしっかりとした人材の育成を行って頂きたいと切に思います。
次に施工環境です!
この事は弊社もかなり多くブログの中で伝えている文言になります。
コーティング作業は各ディーラーではおそらく行っていない場合があります。
一括して請け負う場所にて施工していると思いますが、そもそも施工場所はしっかり管理された場所で行っているのか?疑問です。
なぜなら、整っている環境であればそもそも拭きムラなどは完全に見えるのでチェック時に分かるはずだからです。
ムラがあると言う事はその場所がコーティング施工に適していない環境だと言えるでしょう。
日本には四季があります。
暑かったり、寒かったり、程よい感じだったりします。
コーティング剤も環境次第で施工にかなり『差』が出てきます!
硬化時間や放置時間・定着時間など様々な要因があります。
もし、外気と同じ環境で施工をしているとしたら均一な施工はほぼ困難になってきます。
しかし、お客様は同じ料金をお支払いになります。
だからこそ仕上がりは皆一律均等にならなければならないのです。
これを無視して行うと間接的な差別になってしまうのではないでしょうか?
やり直しはどうやって行っているのか?
コーティング剤の塗りこみ自体はそんなに難しいものでは正直ありません。
しかし、一度硬化したコーティングを除去するのは容易な事ではありません。
安価なコーティングはトラップ粘土や水垢除去剤などで簡単に剥ぎ落すことは出来ますが、高価なコーティング剤はそう簡単には落とす事は困難です。
(ディーラーのコーティング剤にもよりますが・・・)
では、磨いて落とす!?
推測ですが、日に4,5台を施工するとなると多分磨きは行っていない可能性があります。
時間的に無理だからです。
他に磨き専門がいるのでしょうか?
いるとしたら2度3度のやり直しにはならないと思いますが・・・・・
講習をうけたぐらいの磨きの技術では到底コーティングを落とす事は愚かお客様を納得させる施工は出来ないと思います。
専門店で働く磨き師達は何年も修行して成功や失敗の繰り返しの中で自分を成長させていらっしゃる方々ばかりです。
そこで培った知識やスキルを自分なりに確立して技術を磨いていると弊社は思っています。
高価なコーティングを勧めるなら、それなりの対処方法も含め胸を張ってお勧め出来る環境や知識や技術などを揃えた上で勧められたらお客様も喜んで頂ける事でしょう!
まとめ
①人材の育成
②環境の最適化
③磨きを含め不具合での対処方法の確立
④お客様の身になってコーティングの良さを自信をもって伝える事!(ただ売るだけでは駄目です!)
ご参考にされてください。
ご閲覧ありがとうございました。