簡潔に言うと車って塗装が塗ってありますよね?
その塗装の上に塗装が剥がれ落ちたり、劣化を防ぐ役割のクリアーを塗装の上から塗っています。
新車はこの状態です。当然、車は走れば傷などが付きますが、そのキズなどを最小限に抑制する犠牲膜の様なものです。
このコーティングを施工している車としていない車のボディーの維持期間は歴然です!
まず、ピンと来ない方の為に順を追ってご説明していきます。
<コーティングとワックスの違い>
1.ワックス(油脂系)
一昔前の主流と言ったらワックスが一般的で値段も手頃だし、ご自身で作業が簡単に出来るのが魅力でした。カルナバと言う植物から出来た天然由来のものが有名です。
成分の純度が高いほど値段も上がりますが水の弾き具合や良いツヤが出ます。臭いも良いのが特徴の一つですね。
しかし、残念な事にワックスは油脂なので日光で焼き付いたり、酸化を促し、劣化を早める事になってしまいます。
しかも、油ってホコリを寄せ付けやすいので無駄な汚れがボディーに付着して洗車時にキズを付けてしまう事もあります。
「長所」
・作業が簡単
・商品の金額がお手頃
・ツヤが簡単に出る
・簡単に作業が出来るので満足感が得られる
「短所」
・雨や洗車ですぐ流れ落ちる
・大事なボディー守れない
・効果を持続するには小まめに塗らなければいけない
・厚く塗ってしまうと拭き取りにくくなり、あまり塗装にも良くない
2.ポリマー(樹脂系)
フッ素やポリマーと言ったものが樹脂系と呼ばれています。形は様々で固形タイプのものや半練タイプ・液体のタイプがあります。ポリマーもワックスと同様にご自身で作業が簡単に出来ます。
ワックスよりは落ちにくい特性があり、ツヤも期待出来ます。ボディーを守ると言う意味ではワックスとあまり変わらりません。
「長所」
・作業が簡単
・ツヤが良い感じに出る
・商品の金額がお手頃
・ワックスよりは長持ち
「短所」
・ワックスよりは持続に期待は出来るがやはりすぐに落ちてしまう
・大事なボディーは守れない
・これまた小まめに塗る必要がある
・厚塗りするとボディーに良くない
3.ガラス”系”コーティング
一見してカラスコーティングと勘違いされる方もおられると思いますが、ほぼ違います。
ガラス系コーティングとは樹脂系のものに多少ガラスの成分が入っているものをガラス”系”コーティングと呼びます。
持続期間もツヤも樹脂系のポリマーよりは高く、ご満足感はかなりのものになるでしょう。
含まれている成分にも違いはありますが1~2年持続するものも多数あるようですが都度再施工が必要になります。
「長所」
・ワックスやポリマーよりはるかに長持ち
・ワックスやポリマーよりツヤが出る
・ガラス成分が含まれているのでボディーを守ります
「短所」
・ワックスやポリマーより高額
・再施工が必須
・十分な下地作りが必要
4.ガラスコーティング
今、世に出ている最高で最強のコーティングと言えば「ガラスコーティング」っと言うぐらい主流になってきています。
ガラスコーティングにも様々ありますがボディーの表面にガラス系の樹脂で被膜を形成し硬化させます。
ガラス”系”コーティングは樹脂成分にガラス成分が含まれているもの。
ガラスコーティングはガラス系樹脂が主の被膜を形成するものと言った違いです。(難しいですね!)
専門店でしか施工が困難と思われると思いますがご自身でも施工は出来ます。
しかし、ただ、コーティングを塗るだけでは十分な効果は見込めません。コーティング剤そのものより”下地作り”が一番大切なのです。
ボディーの上に被膜を形成する為に少しでもキズや汚れがあると、その上に被膜が出来てしまい、中から浸食や腐食・色褪せしていく原因にもなったりもします。そして、油分があるとその上には被膜は形成されません。
しかも、水シミやウォータースポットなどは研磨する事でしか除去出来ない場合があり、ガラスコーティング施工はやり直しが効かないため集中力や技術を要する施工になり、細心の注意が必要になります。
少しでも不安がおありになる方などはご自身でやって失敗するより知識や技術が豊富な専門店に施工せてもらわれた方が良いでしょう。
ガラスコーティングの性能や効果を引き出すのは”下地作り”がすべてと言っても過言ではありません。
ご自身で作業される方はそれなりのリスクがある事を知っておきましょう。
「長所」
・ガラス系よりはるかに長期間持続する
・しなやかな自然なツヤが出る
・キズや雨(外的刺激)からボディーを守る
・事故に遭ってしまった際の再施工保証が受けられる(全部では無い様なのでご確認を)
「短所」
・上記のワックスやポリマー・ガラス系より割高
・年1回のメンテナンスが最低でも必要
・やり直しが効かない為に適切な下地作りが必要